 朝は無風です。  １匹目。新フロに乗ってる初写真？  いくらかサマになってきました。  11時4分、５匹目。  11時22分。６匹目。  ついに釣りました。いい笑顔だ。  戦い済んで、凱旋です。 |
今回は最近よく釣りをしているという小６の甥っ子と一緒です。いつもは地元の小さな沼に行っているらしいのですが、夏休みの宿題が終わったら連れていく約束をしていました。実際は読書感想文がまだらしいのですが(^^;まぁ、いっか。 ５時に起きて二人分のフローターを準備して、運んで、リグって、彼がなんとかフィンで移動できるようになって、やっと釣り始めたのがもう７時前(^^; 朝は幸い無風でしたが、日が高くなると風が出るのはいつものこと、３時間もできればいいかな？ 先週よりさらに30cmほど減水。透明度が低く、所々ターンがおきている場所もあります。そんなところは飛ばして、いっきに前回よさそうだった水深４mのハンプ帯を目指します。距離にして約150m。 なかなか進まない彼を励まし助けて随分かかって到着。めぼしいハンプ２箇所にマーカーを打って「この間を釣って〜」と釣り始めます。 こちらにはすぐ反応があり、数投で１匹目。その後もアタリがあってなかなかいい場所です。 魚がいるのは分かっているのですが、甥っ子は初めてのフローター、初めて使う細いラインに手こずって、ライントラブルばかり。そのたびにこちらも釣りをやめて助けに行くのでなかなか大変です(^^; 持ってきたロッドのウェイトバランスが悪く、投げづらそうなので自分のを貸してあげると、またトラぶってます。 なぜかスプールの中にラインがぐるぐる巻き。タックルの問題じゃないようです(^^; やっとまともに投げられるようになってきましたが、底を取れないので全然釣りになってません。 ですよね〜（彼にとっては）こんな深いところ釣ったことないんですから。投げ方、沈め方、ロッドの構え方、誘い方etcを教えます。 底が取れるようになると今度は根掛かりです。根掛かりを外しに行く、そこで投げてまた根がかって外しに行く、の繰り返しでどんどんエリアから離れて行ってしまいます。 「はずしたら元の場所に戻るまで投げるな！」 オヂサン、ちょっと怒りつつ(^^;がまんがまん 釣り始めて約１時間。 シンカーが無くなったというので代わりを探すと、いつもフロのポケットに入れているフックケースがありません。そうだ！出る前、変なリグを作っていたのを直して、そのまま車に忘れてきた。 一人で残してはおけないので、吹き始めた風の中二人で戻ります。随分かかってやっと到着。もう彼はヘロヘロです。 「だめならもうやめるか？このあと風はもっと強くなるぞ」 「。。。」 「やるんだったら自分で漕がないと。ずっとは助けてられないよ」 「。。。」 「どっちでもいいから自分で決めて。どうする？」 小学６年生にとっては重い決断です。 おっかないオヂサンがあれこれ言う中、釣れるかわからないけど頑張るか、あきらめてやっぱり釣れなかったと友達に屈辱の報告をするか？ 「。。。大丈夫、やる。」 彼の目の中に本気の光を見た、ような気がしました。 「わかった。だったら、あと１時間やろう。そのかわり行き帰りはエレキで引っ張ってあげるから」 （頑張れ！必ず釣らせてやる！）←心の声 エレキをセットして、ロープで引いてさっきの場所に戻ります。 10時前、再開。 10時25分、37分、55分。こちらは同じ場所、同じ釣り方で釣れてきます。    人の釣ったバスですが、釣れなかった時に備えて一応パチリ。場所も釣り方も分かっているので同じようにやらせたいのですが、例の根掛かり病でなかなか攻めるべきエリアを攻めきれません。風もだんだん強くなってきます。 そんな中でも、こちらには５匹目、６匹目が釣れてきます。ここを流してさえくれれば。。。 「そこで投げないで戻ってきて！」 「そこだと釣れる場所の真上に乗っちゃってるよ。」 「こっちからむこうに向かって投げて」 「こっちに来てごらん。一緒に流そう。」 「根掛かりでもいいから、何か感じたら思い切ってあわせて」 「ロッドをもっと立てて」 「巻かないで、そのまま！」 「早い早い、もっとゆっくり。動かさないで！」 なんとか釣らせたくてこちらも必死です。強まる風の中、彼も必死で頑張ります。 １時間を過ぎた頃、「根掛かりで切れた。。。」 と、頑張りもむなしく寂しそうに甥っ子が言います。 「そろそろ１時間だし、よし最後だ。」 自分のロッドを渡して、となりについてキャストさせます。 しばらくすると「いま、グーッと重くなった」 おそらく魚です。 「オーケー！もう一回。こっちに来て向こうに投げて！」 「違う、そっちじゃなくてあっちに向かってもう一回」 「違う、もう一回！」 「よし、いい場所だ。そのまま、巻かないで沈めて！たるみをとって。自分が下がってラインを張って！」「ロッドをもっと立てて！それじゃあたっても分からないよ」 （なんとか釣ってくれ〜。）←心の声 「。。。。！？ きたみたい！」 ついに、来ました！ロッドがグングンと曲がります。 「慌てなくていい！」「ゆっくりゆっくり」「そう、いいぞ！」「あせるな、ゆっくり」「いいよ。もう少し！」「自分で獲れるか！？」「巻きすぎ！ライン出して」「慌てないで！」「ゆっくりでいいよ」「そう、もう少しだ」「そのまま」 写真を撮りながら近づいて、最後は腹を持ってすくい上げました。 「ほら！口に手を入れてしっかり持って」 最後の最後でついにやってくれました。30cmのきれいなスモール。 「おめでとう！」と握手した時の君の照れくさそうな笑顔が釣りバカオヂサンにはとってもうれしかったヨ(^^)v と、とっくに予定時刻をオーバーして、12時しゅうにょ〜。 ５時間もよくがんばりました。マル！！  前の晩に見た満天の星空と天の川。流れ星。 初めて乗ったフローター。 キラキラ輝く湖で自分で釣ったスモール。 ミソハギの向こうに見えた磐梯山。 夏の日の１日の何かひとつでも、彼の心に残ってくれるといいな〜。  |