行くと、とある家の軒先にバナナがつるしてある。庭に入っていってそこのおばさんに
「これどうするんですか〜？」と聞きました。当然「熟したら食べるんです」と、答える
と思っていたら、おばさんは「熟したらいただきます」と言いました。
そう「いただきます」なんです。
よくご飯を食べる前に「いただきま〜す」と言います。学校ではご飯を食べさせてくれる
お父さん、お母さんに感謝して、お米を作ってくれた人に感謝して、と教えられたような
気がします。
たしかにそれもあります。でもそれだけではないですね。今、スーパーに並んでいる
食べ物から生命を感じることはあまりありません。でも、肉も魚も野菜も米もみんな生き
ていたんです。
だから「いただきます」には僕の為に命をくれてありがとう。その命をありがたくいただき
ます。の気持ちも含まれると思います。
幸いなことに、うちの子供は生きている魚を釣って、手の中でうごいていたイナゴを
佃煮にして、潮干狩りで貝を獲って、家庭菜園で育てた野菜をもいで、食べたことが
あります。そして、食べる時にそんな話しをしたことがあります。
自分の命は自分だけの命じゃないんだ。ということが分かる人間になって欲しいと思います。
