いえ、私が。。。('03.9.20)
普段は通勤にバイクか自転車を使っているのであまり電車に乗ることはありません。しかし、先週は仕事の都合で珍しく何回か電車に乗ることがありました。

朝8時半過ぎ、最寄駅から電車に乗った時の話しです。
自分は勤務先が近いのでこんな時間でも間に合いますが、東京とか遠くまで行く人はもうほとんどいなくて、そんなに混んではいません。それでも朝ですからそれなりに人は多くて、到着する電車のドアの前にはそれぞれ10人ほどの人が待っています。

電車が到着してぞろぞろと乗り込む中に、自分の前に老婆がいました。その人は椅子にもなる手押し車というんでしょうか? それを押しながら電車に乗りドアの脇にスペースを見つけて、その手押し車に腰掛けようとしました。
僕はそれを迂回して連結部分に近い4人掛けの椅子の前に立ちました。

その老人を見て、電車が走り出すのと同時くらいに僕の前に座って本を読んでいた50台くらいの女性が席を譲ろうと腰を浮かせました。さらにその隣りにいた青年が「いえ、私が」と、その女性を制してさっと立ち上がりました。
「どうぞ、座ってください」
老人は、お礼を言いながら青年の席に座りました。青年はドアの脇に立って何事もなかったように外を見ながら立っていました。なかなかやるじゃないか青年!

ここ数年あまり電車に乗らなくなっているうちに、車内の様子も変わりましたね。さすがに車内で携帯でしゃべってる人は減りましたが、代わりに携帯見つめてカチャカチャ、ピコピコの人がものすごく増えてちょっと異常な光景です。
そんなに急いでメールでやり取りしなきゃいけないことがあるのかなぁ?ゲームで暇つぶすことがそんなに大切なことなのかなぁ?(^^;
まあ、人に迷惑掛けなければいいんですが、その分、今目の前で起きていることに関心を持たない人が増えてきてるんじゃないでしょうか?

そんな中でも、昔なら当たり前だったこういう譲り合いの気持ちが、今でも健在だったことにちょっと驚くと同時に、席を譲ったのが若い人だったので余計うれしくなる出来事でした。



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